ぬかだきとは

江戸時代から小倉城下に伝わる 郷土料理ぬかだき

ぬかだき

ぬかだきとは、江戸時代から豊前国に伝わる、イワシやサバといった青魚をぬか床(ぬかみそ)で炊き込んだ北九州小倉の郷土料理です。

江戸時代初期、小倉城を築城し、豊前国を治めた細川忠興の頃にぬか漬けが伝わり、その後の国替えで小倉藩主となった小笠原忠真もぬか漬けを好んで食べていたようで、小倉城下の人々へも推奨したことからぬか漬けが広まったと言われています。
その後、北九州近郊で獲れる新鮮なイワシやサバをぬか床で炊き込んだ「ぬかだき」が保存食として食されました。

ぬか床はどの家庭でも非常に大切にし、小倉では嫁入り道具として代々親から子に受け継がれて40年、50年と経ったぬか床は珍しくなく、100年を超えるぬか床を持っている家庭も少なくありません。

美味しいだけじゃない!ぬかだきは健康食品

ぬか床

醤油・砂糖などを加えた煮汁で煮た青魚にぬか床を調味料として加えることで、青魚特有の臭みが消え、ぬか床に含まれた野菜のエキスや山椒や唐辛子の風味などが染み込むことで特有の旨味を引き出します。

ぬか床は、たくさんの種類の酵素を含み、ビタミンやミネラルなど栄養バランスに優れ、発酵熟成で乳酸菌を多く含んでおり、健康や美容に良いとされています。
また、長時間じっくりと煮ることで骨まで柔らかく、まるごと食べることが出来るのでカルシウム摂取も期待でき、ぬか床の豊富な栄養と、DHAやEPAを含む青魚の栄養が一緒に取れる美味しい健康食品でもあります。

ページの先頭へ